TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

ダイヤモンド・ダスト

2003-01-23 02:49:27 | インポート
今日は風が強く、日中でも体感温度はマイナス30度を下回った。

実際の外気温はマイナス20度くらいで、真冬としては普通だ。しかし、それに強風が
加わると体感はぐっと低くなる。TABIを連れて森へ散歩に出たが、さすがにこんな日に
森を歩いているキチガイは私くらいなもので、誰とも会わなかった。

いたるところで、雪の重みと強風でなぎ倒された大木が路をふさいでいる。
小道の両脇の木々も、ミシ、ミシ…と音をさせながら大地震で揺れる高層ビルのように
ゆらゆらと揺れ、いまにも倒れそうだ。そんななかを歩くのは、スリル満点。
ときおり強風で舞い上がった雪が視界を塞ぎ、膝まで雪に埋もれた体は前に進めない。
「天は我を見放したか」の八甲田山みたい。

そんななかでも、私が「グリムの森」と呼んでいる童話に出てくるような森に入ると
うっそうと茂った樹が風を防ぎ楽になる。風に舞う粉雪は、ユーミンの歌に出てくる
ダイヤモンド・ダストってやつか。キラキラしてきれい。
TABIは、あいかわらずこのクソ寒い中、全く平気で雪まみれになり走りまくっている。
カナダ育ちのせいか、こいつは自分の毛皮だけでこの寒さにも充分耐えられるようだ。

帰宅すると、TABIの足はおろかお腹やアゴにも雪玉がいっぱい。シャワーで洗い流し、
私は熱いお茶をいれてTABIとともに暖炉の前で暖まる。
2時間のハイクで冷え切った体には、これがこたえられない!
極楽、極楽。


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