たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

陰陽のせめぎ合い

2015-06-14 13:40:04 | 奈良・京都の神社

<龍田神社 たつたじんじゃ>

 

龍田神社の伝承によりますと、

法隆寺建立の地を探していた聖徳太子が、

白髪の老人に化身した龍田大明神に出会い、

「ここから東に斑鳩という場所があり、

そここそが仏法興隆の地である。

私は守護神となろう」と仰せられ、

教えに従い法隆寺を建立したそう。

その折に、法隆寺の鎮守社として

龍田大明神をお祀りしたのが龍田神社です。

 

聖徳太子を法要する法隆寺のお祭り、

お会式(おえしき)でも、 まず龍田神社に向かって、

拝礼すると聞いたことがあります。

聖徳太子の伝承の真偽はともかく、

このあたりは、神武東征の折に天皇一行と争った、

長髄彦(ながすねひこ)の勢力範囲内です。

仏教が日本に持ち込まれるずっと以前から、

陰陽のせめぎ合いを見守ってきたのでしょう。