たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

葉室頼昭氏

2015-06-20 16:24:20 | 奈良・京都の神社

<春日大社 かすがたいしゃ>

 

春日大社と聞いて思い出すのは、

元宮司である葉室頼昭氏のことです。

藤原氏の家系に生まれた葉室氏は、

形成外科医から大阪の枚岡神社を経て、

春日大社の宮司に就かれたという

異色の経歴の持ち主(2009年に逝去)。

私が神道に興味を持ち始めたころ、

葉室氏の著書はたくさん読みました。

 

特に印象に残っているのは、

罪(包み)穢れ(気枯れ)についての解釈です。

罪とは「つつみ(包み)」で、

神の性質を包み隠してしまうもの。

穢れとは「気枯れ」であり、

神の気を枯らしてしまうものなのだとか。

「大祓の詞」はそんな罪穢れを払う、

大切な言霊だとおっしゃっていました。

 

ちなみに春日大社では、

朝拝という朝のお参りを毎日執り行っており、

一般の参拝者も神職の発声に合わせ、

大祓の詞を奏上します。

一度参加させてもらったことがありますが、

神職の方々の(よくも悪くも)大らか?な雰囲気に、

「さすが奈良…」と思った記憶あり。

最近では、一の鳥居のあたりから、

境内の案内をしてくれるそうです。

 

【参考書籍】

神道のこころ

大祓 知恵のことば―CDブック

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