<石上神宮 いそのかみじんぐう>
石上神宮には、布都御魂大神(ふつのみたまのおおかみ)とともに、
物部氏の祖先である饒速日命(にぎはやひのみこと)が、
天津神(あまつかみ)から授けられた十種の神宝である
天璽十種瑞宝(あまつしるしとくさのみづのたから)のご神威、
スサノウが八岐大蛇(やまたのおろち)を退治されるのに用いた、
天十握剣(あめのとつかのつるぎ)のご神威も祀られています。
十種神宝(とくさのかんだから)とも呼ばれる天璽十種瑞宝は、
「亡くなられた人をも蘇らす」霊力を秘めているそう。
11月に行われる鎮魂祭(ちんこんさい)では、
十種神宝の名前や祓詞などを唱えながら、
ミタマフリというご神事をするのだとか。
人間の身体に鎮まった霊魂を、
揺り動かして活性化させる、このミタマフリの儀式。
本来は天皇の長寿と国家安泰を祈念するご神事です。