たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

十種神宝

2015-06-03 14:00:11 | 奈良・京都の神社

<石上神宮 いそのかみじんぐう>

 

石上神宮には、布都御魂大神(ふつのみたまのおおかみ)とともに、

物部氏の祖先である饒速日命(にぎはやひのみこと)が、

天津神(あまつかみ)から授けられた十種の神宝である

天璽十種瑞宝(あまつしるしとくさのみづのたから)のご神威、

スサノウが八岐大蛇(やまたのおろち)を退治されるのに用いた、

天十握剣(あめのとつかのつるぎ)のご神威も祀られています。

 

十種神宝(とくさのかんだから)とも呼ばれる天璽十種瑞宝は、

「亡くなられた人をも蘇らす」霊力を秘めているそう。

11月に行われる鎮魂祭(ちんこんさい)では、

十種神宝の名前や祓詞などを唱えながら、

ミタマフリというご神事をするのだとか。

人間の身体に鎮まった霊魂を、

揺り動かして活性化させる、このミタマフリの儀式。

本来は天皇の長寿と国家安泰を祈念するご神事です。