たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

御蓋山

2015-06-19 15:00:09 | 奈良・京都の神社

<春日大社 かすがたいしゃ>

 

先日訪れたご本殿の御開帳の際、

一番印象に残ったのは、御蓋山浮雲峰遥拝所

(かすがやまうきぐものみねようはいじょ)という、

御蓋山の山頂の「浮雲峰」を望む場所でした。

藤原氏の氏神として有名な春日大社ですが、

その歴史が始まったのは、平城京遷都後のこと。

それまで春日大社のあるこの場所は、

御蓋山(みかさやま)を中心とした、

自然崇拝の拠点だったのです。

 

一説によりますと、

もともとこの土地を支配していたのは、

春日大社の摂社である榎本神社の神で、

明治時代まではまず榎本神社に参拝し、

榎本神社の祠の周りを廻った後、

本殿に参るという慣習があったのだとか。

また別の説では、東大寺入口近くにある氷室神社が、

この一帯を所有していたという話もあります。

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