たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

タカクラの龍

2015-06-11 13:23:55 | 東日本・三陸の神社

<高座結御子神社 たかくらむすびみこじんじゃ>

 

高座結御子神社(たかくらむすびみこじんじゃ)で、

宮司さんに高倉下(たかくらじ)について質問すると、

「それよりも…」と神社に伝わる

龍伝説のお話をしてくださいました。

何でも、境内にあるご神木には、

霧両雨(むらさめ)大龍神という守護神がいて、

その姿が木の幹に浮き上がっているのだそう。

また、境内にある井戸を覗くと、

龍神の力で子どもが健やかに育つ、

という言い伝えがあるのだとか。

 

ちなみにこの神社がある場所は、

高蔵(たかくら)という名前で、

神社の裏手あたりは古墳だったとのこと。

隣の公園からも遺跡が発掘されたそうですが、

「調査が終わらないうちに埋められてしまった」と、

残念そうにおっしゃっていました。

高倉下といえば、記紀神話の神武東征の件で、

神武天皇の命を救うキーマンです。

タカクラという名前の中には、

渡来人と日本人との浅からぬ因縁が

秘められているような気がします。