<石上神宮 いそのかみじんぐう>
石上神宮は、同じ剣を御神体とする熱田神宮や、
鹿島神宮、香取神宮などとよく比較されますが、
実は伊勢神宮とも深い関わりを持っています。
日本書紀に記された内容によると、
当時「神宮」と呼ばれたお宮は、
伊勢神宮と石上神宮だけだったそうで、
この事実ひとつをとっても、古代より石上神宮が、
「伊勢内宮と並ぶほど重要視されていた」
ということがわかるでしょう。
また、「イソ」ノカミという呼び名は、
神宮の古名とされる「磯」宮とも重なり、
伊勢神宮では一般的な形のお札の他に、
「剣祓(けんはらい・けんばらい)」と呼ばれる
剣の形を模したお札が配布されています。
そして、磯宮の有力地とされる
伊勢内宮の別宮・伊雑宮の前には、
関係者の間で「剣の達人」として密かに知られていた、
ある神道家のお宅があるのも意味深な事実です。