たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

布都御魂剣

2015-06-02 12:52:35 | 奈良・京都の神社

<石上神宮 いそのかみじんぐう>

 

伊勢神宮と並ぶ古社として知られる石上神宮は、

七支刀(しちしとう、ななつさやのたち)を始め、

数々の重要文化財を保持する歴史深い神社です。

古代軍事氏族である物部氏(もののべうじ)が祭祀し、

ヤマト政権の武器庫としての役割も果たしてきました。

 

こちらの神社の御神体は、

布都御魂剣(ふつのみたまのつるぎ)という剣で、

主祭神は、この剣に宿る

布都御魂大神(ふつのみたまのおおかみ)という神霊です。

 

社伝によりますと、この布都御魂剣は、

記紀の国譲りの件に登場する、

武甕雷神(たけみかづちのかみ)が持っていたもので、

神武東征の折に天皇の命を救った剣でもあるのだとか。

明治7年、拝殿裏手の禁足地から布都御魂剣が出土し、

石上神宮の伝承を裏付ける形となりました。