たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

草薙神剣

2015-06-09 13:00:30 | 東日本・三陸の神社

<熱田神宮・土用殿 あつたじんぐう・どようでん>

 

三種の神器のひとつである、

草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)は、

伊勢内宮や皇居に安置されている

八咫の鏡・八尺瓊勾玉と比べると、

少々数奇な運命をたどっています。

 

もともと宮中に揃っていた三種の神器ですが、

崇神天皇(すじんてんのう)の時代に、

八尺瓊勾玉以外は皇居の外へと遷されました。

草薙神剣が倭姫の手に渡り伊勢に運ばれ、

熱田神宮に落ち着くまでの記述は少なく、

その後水没、偽造、消失などの経緯を経て、

明治時代に熱田神宮の御用殿から移動した後、

所在が不明になっているという話も…。

 

昨年の3月、天皇皇后両陛下が、

皇居内に保管されている

八尺瓊勾玉と草薙神剣のレプリカとともに、

八咫の鏡のある伊勢内宮を訪れた

「剣璽ご動座(けんじごどうざ)」という儀式は、

崇神天皇の時代にバラバラになった三種の神器を、

伊勢に集結させるという非常に意義深い出来事です。