<大和神社 おおやまとじんじゃ>
もともと宮中では、皇祖神(天照太御神)と、
国土神(大国魂神、国常立尊)とを、
ともにお祀りしてきました。
ただ、崇神天皇の時代に、
疫病で多くの民が亡くなったり、
宮中で奇異な出来事が続いたりしたことから、
天照太御神を檜原神社(後に伊勢内宮)へ、
また大国魂神を大和神社へと遷します。
大和神社は、石上神社や大神神社など、
近隣のメジャーな神社の陰に隠れて、
少々知名度の低い神社ですが、
その由緒を見てもわかるように、
日本の国魂(国土神)や
三種の神器とも関係する重要な場所です。
天照太御神のご神霊を託された、
豊鍬入姫命(とよすきいりひめのみこと)が、
目的を果たせなかったのと同様、
大国魂神のご神霊を託された、
渟名城入姫命(ぬなきいりびめのみこと)も、
その強烈なご神気に当たり、
やせ細ってしまったといわれております。