たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

太一

2015-06-30 10:44:06 | 伊雑宮・風宮式年遷宮

<伊雑宮 いざわのみや / いぞうぐう>

 

伊雑宮の御田植祭で使われる

ゴンバウチワの「太一(たいち・たいつ)」という文字は、

神道の天照太御神、陰陽道(中国の道教)では、

北極星を意味する言葉で、

「最高神」「宇宙の根源神」を表しています。

ただ、伊勢神宮の神域内では、

太一の文字はほとんど見られず、

御田植祭やお木曳きの奉曳車など、

特別な祭事のときに使用されるだけです。

 

ちなみに明治以降、太一の文字を用いる際は、

太一ではなく「大一」としていたそうですが、

今回の式年遷宮を機に、

古儀を重視して 「太一」の標章に統一したのだとか

(もちろん御田植祭では、今も昔も太一ですが…)。

もしかすると、内宮の「天照皇大神宮」のお札や、

「天照大御神」という表記も、

天照皇太神宮、天照太御神へと戻る時期が

来ているのかもしれませんね。