***** 子年の展望 No.3 *****
『古事記』や『日本書紀』などの日本神話が、
「予言書」の側面を持つことは、
以前の記事内でも触れましたが、
特に「神代」の物語には、
現代にも通じる様々な戒めが含まれていると
個人的には感じております。
昨日話題に出した、「中はほらほら、
外はすぶすぶ」というネズミの言葉も、
恐らくは後世の人々に向けて発した
警告でもあるのでしょう。
ちなみに、「鳴鏑の矢」の課題を与えられる前、
大国主神はスサノオから「蛇」や「ハチ」
「ムカデ」との闘いを命じられておりました。
仮にこれらのキーワードを
「自然災害」に当てはめると、
「蛇(例えば山崩れ)」「ハチ(例えば水害)」
「ムカデ(例えば地震)」など、
天変地異を予知する生き物たちが
現れたとも解釈できますね。
だとすれば、「ネズミ」が警告する災害とは、
どのようなものだったのでしょうか……。
もしかすると、大国主神を炎から救ったという
「ネズミ」は、大火災から身を守る法を
教えてくれているのかもしれません。