***** 大嘗祭 No.3 *****
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日本最古の歴史書「古事記」と「日本書紀」には、
皇祖神の天照大御神や古代の天皇が
「新嘗の祭」を行ったとする記述がある。
宮内庁は大嘗祭を「新嘗の祭」に由来すると説明。
これらの歴史書が編纂された奈良時代より前から
伝承されてきた「収穫儀礼」に根ざした儀式としている。
7世紀半ばまで、毎年行われる新嘗祭と大嘗祭との
区別はなかったが、7世紀後半の第40代天武天皇、
41代持統天皇のときに区別されるようになったという。
以後、大嘗祭は重要な即位儀礼として歴代天皇に継承されてきた。
出典:産経新聞ニュース
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「大嘗祭」が新嘗祭から独立し、
現在の形として整備されたのは、
天武天皇から持統天皇にかけての
時代だと言われています。
この時代は「伊勢神宮」の創建時期や、
『古事記』『日本書紀』などの歴史書の
編纂時期などとも合致することから、
天武天皇や持統天皇が「何らかの理由」で、
大嘗祭の元となるような儀式を、
天皇を中心とした中央集権国家づくり、
および天皇の神格化を推し進めるために、
「採用した(利用した)」とも
言い換えられるのでしょう。