***** 子年の展望 No.4 *****
専門家がしきりに注意を促しておりますように、
関東大震災レベルの地震が発生した場合、
地震の被害以上に懸念されるのが
住宅密集地を襲う「火災」です。
特に木密地域と呼ばれる、古い木造住宅が
ひしめくように立ち並ぶ地域では、
ひとたび火災が発生すれば瞬く間に炎が広がり、
逃げる時間さえ与えられないような
事態になると言われています。
さらに、火の災害の中でも
ひときわ危険かつ予測が難しいのが、
高温の炎や煙が竜巻のように渦を巻く
「火災旋風」でして、関東大震災では
この火災旋風により多くの住民が
命を落としたのだとか……。
つまり、ビルや住宅が密集するエリアで、
四方を火に囲まれた場合、身を守る手段は
非常に限られているというわけですね。
そこで(あくまでも個人的に)検証してみたいのが、
大国主神の逸話に登場する「中はほらほら、
外はすぶすぶ」というネズミの呪文です。
「入り口が狭く、中が広い場所」
とはいったい何を意味しているのか……、
年をまたいで検証してみたいと思います。
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今年も一年ご愛読ありがとうございました。
良いお年をお迎えください。