たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

特殊な立地条件

2019-12-17 09:46:46 | 神社と災害

 

  ***** 神社と災害 No.6 *****

すでにご存じかもしれませんが、

古社と呼ばれるような神社の多くは、

地震や津波などの「天変地異」を

避けるかのような立地条件の元に

建てられているケースが間々あります。

 

例えば、伊勢湾にほど近い伊勢神宮の外宮などは、

ハザードマップ上では浸水被害エリアに

位置しているにも関わらず、

ご正殿のある一帯のみは危険エリア外であり、

また山側に位置する内宮に関しても、

神域全体が土砂災害の危険区域の外にあるのです。

 

これらを実証する事例として、

東日本大震災の発生時に、

「高台にある神社に避難した大勢の人が助かった」

という東北沿岸部のケースがあげられるでしょう。

 

数年前、三陸の被災地にある神社を訪れた際には、

「鳥居の前まで水が来た」「本殿だけは大丈夫だった」

「階段の下にいた人は流された」

などの状況をよく耳にしましたし、

各地のハザードマップを確認しても、

神社マークのある周辺だけは不自然に

「色抜け(標高が高い……等々)」しているもの。

 

逆に言えば、「神社」を意識することで、

災害から免れることもあながち

不可能ではないと思われるのですね。