***** 神社と災害 No.5 *****
なぜ日本全国津々浦々、
大都市のビルの谷間から
小さな集落の山の中にまで、
「神社」という聖域が存在し、
長い間大切に守られているのかと言えば、
それは「自然への感謝」が自分たちの命を
守ることにつながると、私たちの祖先が
直感で気づいていたからなのでしょう。
現代社会においては、
「異端」「非現実的」と言われる所業が、
知らず知らずの間に国や国民の命を救っているのです。
もちろんそれがすべての理由ではありませんが、
災害が甚大化しやすい地域というのは、
その土地の有力者の行動
(住民を危険にさらすような選択)や、
住民たちの意識(この土地は大丈夫という過信)
などに問題が潜んでいる場合が少なからずあります。
選挙ひとつをとっても、
特定の思想に染まった人間と、
日本や地元への愛情が強い人間と、
どちらが当選するのかによって、
その土地の災害リスクにも甚大な差が出るのですね。
私たち日本人ひとりひとりが、
自然や神を敬う習慣を取り戻さなければ、
日本という国は早々に消えて無くなります。
つらい状況に追い込まれて初めて、
自然への畏怖を感じるのではなく、
普段から常に「自然の中に神を観る心」を持つことで、
住民の心が正され、災害を最小限に抑える
エネルギーに変わるのかもしれません。