たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

続縄文時代

2019-12-08 09:16:46 | 縄文への旅

<国立民族学博物館>

 

西日本一帯が「弥生」と呼ばれる時代に入ってからも、

頑なに縄文文化を守り続けた、

東北、信州、関東など東日本一帯でしたが、

四方八方から押し寄せる「新時代の波」には逆らえず、

次第に弥生文化に飲み込まれて行きました。

そんな中、日本列島のある一部の地域だけは、

いわゆる「弥生化」することなく、

今日にまで至っているという事実をご存知でしょうか? 

 

その地域とは、ずばり「北海道」でして、

何でも冷涼な気候のせいで稲作が根づかなかったため、

必然的に「縄文」を維持し続ける結果になったのだとか……。

日本の全土が弥生一色に染まって以降も、

約1,000年間にわたり「続縄文時代」

と呼ばれる狩猟採集生活を続け、

のちの「アイヌ」の人々へと血脈をつないだと聞きます。

 

つまり、弥生化の波をかいくぐった「北海道縄文人」こそが、

縄文人のDNAを最も色濃く継承している人々であり、

現在のアイヌの人々の暮らしの中に、

かなり高密度の「縄文」が残されていると

考えても差し支えないのでしょう。