たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

縄文海進との関係

2019-12-27 09:11:16 | 神社と災害

 

***** 神社と災害 No.11 *****

「縄文海進」と呼ばれる現象がピークを迎えた、

5,000年~6,000年前の縄文時代、

関東平野を始めとする海沿いの

平野のかなりの部分は海の中でした。

一説によりますと、沿岸部にある

神社の多くが高台に鎮座するのは、

「縄文海進」が終了したのちに海水面が下がり、

海辺だった一帯が陸地化した結果、

岬の先端などにあった祭祀場が

「丘」になったからだそうです。

 

それが事実だとすれば、

津波被害を免れた来歴不詳の「古い神社」は、

もともとは「縄文時代の祭祀場」であり、

縄文海進の時代の海岸線に沿って

設けられていたとも考えられますね。

貝塚などの「縄文遺跡」が海から

離れた場所に点在するのも、

同じく縄文海進後の海岸線の

後退が原因だと言われていますから、

現在の海辺よりも幾分内陸に入ったあたりに、

当時の「聖地」が眠っている可能性もあるのでしょう。

 

もしかすると、縄文時代の海岸線のラインと、

東日本大震災における津波の到達ラインとの間にも、

何か深い関連があるのかもしれません。