たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

来歴不詳の神社

2019-12-24 09:59:31 | 神社と災害

 

***** 神社と災害 No.8 *****

東日本大震災の津波被災地において、

大きな損傷を免れた神社の多くは、

「来歴不詳」とされる古い神社だったそうです。

いわゆる「村社」に分類されるような小さな氏神、

その中でも元地から「移転」せず、長きに渡り

その場に鎮座していたと思われる「社」が、

「生き残った神社」の大多数を占めていたのだとか……。

 

何でも、諸々の理由で別の土地に移った神社や、

近年に創建された来歴の浅い神社には、

「全壊・半壊」などの被害が目立つ一方で、

古くから同じ場所に置かれていた

「来歴不詳の神社」に関しては、

被災率が低い傾向が見られたと聞きます。

 

まあ、これらの調査結果については、

少々複合的な見方が必要なのですが、

ひとつの可能性として古くから同じ場所にある神社は、

他の神社と比べて「自然災害の被害を受けにくい」

とも推測できるのでしょう。逆に言えば、

「自然災害の被害を受けなかったからこそ」、

現在まで継続できた面もあるのかもしれません。