たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

冬至のお祭り

2019-12-22 09:30:15 | 大嘗祭

 

***** 大嘗祭 No.5 *****

近年の大嘗祭は、新たな天皇が即位をしたのち、

新暦の「11月の第二卯(もしくは第三卯)の日」に行われる

大嘗の儀を中心に、諸々の行事が催行されておりますが、

もともとは旧暦の大みそかである「冬至の日」に

執り行われていたという話を聞きます。

 

大嘗祭の原型とされ、全国各地の神社で

11月23日に行われる「新嘗祭」という行事も、

古代より宮中では毎年「旧暦11月」の

冬至近辺に実施される「冬至のお祭り」でして、

冬至の日に新穀を神と共食して、

生命の蘇りを願う意図があったのだとか……。

 

そして、「卯の日」と「冬至」とが一致する

特別な日に大嘗祭を執り行ったのが、

天武天皇とともに大嘗祭の基礎を作った

とされる持統天皇なのですね。

恐らく持統天皇という人物は、

「冬至」の太陽の力を最大限に

引き出す方法を知っていたのでしょう。

 

天武天皇の崩御後、3年以上の期間をかけて

自らの「即位」⇒「大嘗祭」という流れを経たのも、

もしかするとこの「稀有なタイミング」を

狙ってのことだったのかもしれません。