たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

古代の製鉄

2019-04-08 09:34:43 | 鉄の神々1

<千種町・たたらの里学習館>

 

播磨国周辺の「鉄」について掘り下げる前に、

古代日本の鉄に関するおおまかな流れを

探ってみることにしましょう。

(参考サイト:日立金属株式会社~たたらの話)

 

1.現時点で残る最も古い鉄製品は、

縄文時代晩期(紀元前3~4世紀)のもので、

石器と一緒に発見された。

 

2.弥生時代前期(紀元前2~3世紀)から、

次第に水田開発が活発化し、

土地を巡る闘争が激しくなると、

鉄斧などが制作されるようになる。

しかし、この頃もまだ武器・農具とも石器が主体。

 

3.弥生時代中期(紀元前1世紀~紀元1世紀)、

青銅器の国内生産が始まる。大陸との間では、

青銅器や土器だけでなく、鉄器の交易が行われた形跡もあり。

 

4.弥生時代中期中頃(紀元前後)、

鉄器の急速な普及と同時に石器が消滅。

鉄の加工はこの頃に始まったとみられる。

 

5 .現時点で弥生時代の製鉄炉の跡は発見されていない。

鉄の国内生産が本格化したのは、

古墳時代(5世紀)あたりからという説が主流。

 

鉄加工が始まった当時、原材料の多くは輸入に頼っていたものの、

弥生中期後半(3世紀ごろ)にはすでに、最も原始的な手法である、

「褐鉄鉱(スズ)」を利用した製鉄が行われていた可能性があります。

その後、タタラ製鉄に代表される「砂鉄」での鉄器生産が普及しました。