<神木のイヌマキ こうのぎのいぬまき>
引作の大楠を要する南牟婁郡・御浜町には、
ぜひご紹介したいもうひとつの巨木が存在しています。
育生町・赤倉地区を目指す途中で立ち寄ったその場所は、
ちょうど朝の通勤・通学時間と重なり、
近所の人たちの車が入れ代わり立ち代わり、
小さな川沿いの細道を走り抜けて行きました。
段々畑が広がるのどかな山間の集落には、
この地の名産品であるオレンジ色のミカンが、
早咲きの桜の花とともに彩りを添えています。
そんな牧歌的な景色の中で、
ひときわ異彩を放っていたのが、
澄んだ早朝の青空をバッグに、
堂々とした姿でそびえ立つ「神木のイヌマキ」でした。