<丹倉神社 あかぐらじんじゃ>
様々な示唆を与えてくれた丹倉神社を後にし、
再び山道を疾走しながら考えていたのは、
「土地の遺伝子」についてでした。
「丹倉神社」も「まないたさま」も、
土地の人々が古くからお祀りしてきた聖地です。
人間は大地を削って創造されたといわれるように、
縁ある土地の「磁場」を分け与えられたのが、
氏神の元で生まれた「土地の民」であり、
その場所で暮らす「地元の人」なのですね。
丹倉神社の氏子にも、まないたさまの氏子にも、
よそ者が持ち合わせない「巨石」の遺伝子が、
すでに心身に組み込まれているのだと思います。
聖地の遺伝子を宿す人々だからこそ、
聖地を守る役割を果たせるのでしょう。
私たちがそのような場所を訪れたときは、
土地の人々のお役目の邪魔にならないよう、
ただ静かに手を合わせればよいだけなのかもしれません。