<丹倉神社 あかぐらじんじゃ>
赤倉林道と呼ばれる大丹倉への最終ルートは、
すでに30分以上も山道を走ってきた身には、
思ったほど困難な道のりではありませんでした。
麓の赤倉地区から進むこと約10分。
林道の脇に白く塗られた鳥居と、
丹倉神社を示す案内標識が見えてきます。
意識しなければ思わず見逃しそうになるほど、
さり気なく出現した聖地への入り口の脇には、
2台分ほどの駐車場も設けられていました。
聞くところによりますと、
このスペースが確保されたのはごく最近で、
ついこの間までは林道の端ギリギリに、
車を寄せるしか方法がなかったそうです。
まだ新しさが残る道案内の標識と、
山の中でひときわ異彩を放つ人工的な空間が、
この地に寄せる地元の人々の思いと、
村おこしへの熱い期待を物語っていました。