<熊野・神内神社 こうのうちじんじゃ>
例えば、大馬神社が訪れる人を選別するような、
少々厳しさを感じさせる場所であるとするならば、
神内神社は、まさに訪れる人に安心感を与える
「来る人拒まず」の場所だといえるでしょう。
神内神社の鳥居の前に立ったとき、
身体の中から安堵の気持ちが湧き上がり、
いつまでもその場に留まっていたいような、
居心地のよさを感じていました。
住宅に囲まれた狭い神域であるにも関わらず、
一歩境内へと足を踏み入れたとたん、
俗世を離れた神の世界が広がります。
左手にある小さくも清らかな川と、
右手にある鬱蒼とした樹叢の間を、
見たこともないような奇怪な形の巨樹が立ち並ぶ、
「産土の道」がご社殿の下まで続いていました。