たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

母体回帰の風景

2016-12-22 10:36:05 | 熊野の神社

<熊野・神内神社 こうのうちじんじゃ>

 

大馬神社から国道を花の窟方面へと引き返し、

新宮方面に向かってひたすら南下していくと、

和歌山県との県境に位置する三重県紀宝町に出ます。

紀宝町の神内という地区にある

神内神社 (こうのうちじんじゃ)は、

別名子安神社(こやすじんじゃ)とも呼ばれ、

古代信仰の名残を色濃く残す場所として、

近年神社マニアからも注目を浴びる神社です。

 

神内神社に到着したのは、午後の2時近く。

昨晩から降り続いていた雨もすっかり上がり、

ご社殿へと続く細くまっすぐな参道には、

柔らかな午後の日差しが差し込んでいました。

神社のすぐ脇には、涼やかな水音を響かせた小川が、

参道に沿うように神社の奥へと流れています。

 

その様子をひと言で表現するなら、

まさに「母体に回帰するかのような風景」で、

ここが近隣の人々から「子安の宮」と呼ばれ、

慕われている理由がわかるような気がしました。