たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

南方系の風習

2016-12-06 10:00:11 | 熊野の神社

<産田神社 うぶたじんじゃ>

 

神武天皇が熊野に上陸するはるか以前から、

「渡来人」と呼ばれる人々が、

すでにこの地に住みついていました。

渡来人は主に、南方の海を経由したきた人々と、

ユーラシア大陸を横断してきた人々に分けられ、

紀伊半島では、特に「南方経由」の人々が、

黒潮に乗って船で移住して来たと思われます。

 

神社でよく見かける「白石」を置く習慣は、

南方系の渡来人がもたらしたものとも言われ、

紀伊半島の中でも、より海岸に近い神社では、

今もこの名残があちこちに見られます。

花の窟の元宮ともいわれる産田神社のご神前にも、

形の揃った小さな白い石が一面に敷き詰められおり、

境内の明るく清浄な雰囲気をさらに際立たせていました。