たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

つづら折り

2016-12-04 10:10:44 | 熊野の神社

<神倉神社 かみくらじんじゃ>

 

神倉神社に参拝するためには、

麓から続く長い石段を登らなければなりません。

しかもそれはただの石段ではなく、

最大傾斜が90度にもなろうかという危険な代物。

まさしく「よじ登る」という形容詞がぴったりで、

その昔一度だけチャレンジしてからは、

「もう二度と登るまい」と固く決心したほど、

気合と筋力が必要な「修行の道」なのです。

 

ただ、久々に神倉山の入り口に立ちますと、

どうしても「お参りしなくては」という

義務感にも似た気持ちが湧いてくるのが、

神社マニアの悪い癖でありまして、

今回もお約束通り、目の前に迫る岩壁に、

果敢に食らいついていった次第。

 

一番の難所である最初の断崖絶壁を越え、

つづら折りの坂道をひたすら前進すると、

額の汗と息切れが程よく収まったころ、

山頂にある朱色の鳥居が見えてまいります。

「山」とはいってもそれほど標高は高くなく、

市街地の風景とその向こうに横たわる熊野灘が、

ミニチュアのセットのように広がっていました。