たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

無名の場所

2016-12-01 17:40:18 | 無社殿神社1

<峯・矢倉神社 みねやぐらじんじゃ>

 

一口に無社殿神社と申しましても、

古代そのままの様相を残す場所もあれば、

後世の人たちの手により、社殿や社務所などが作られ、

表向きは一般の神社と変わらないような場所もあります。

ゆえに、無社殿神社の定義を伝えるのは難しいのですが、

一つだけ言えるのは、それらの神社のすべてに、

「岩」「滝」「川」「木」などの自然物が存在し、

人々がそれらを「神」として祀ってきた

痕跡が残っているということです。

 

そして無社殿神社のほとんどは、

「神社名」を示すような表札がなく、

地元の人しか知らないような集落の一角、

あるいは林の中、川の対岸や山中などに

ひっそりと祀られているため、

場所を特定するだけでもかなりの時間を要します。

おそらく、ちょっと前までは日本全国に、

このような「神社」が残っていたのでしょうが、

今では本当に数が少なくなってしまいました。