たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

神域の見張り番

2016-12-14 10:12:57 | 熊野の神社

<曽根・飛鳥神社 あすかじんじゃ>

 

飛鳥神社の鳥居をくぐりますと、

真っ先に出迎えてくれたのが、

巨大なスギやクスノキのご神木です。

参道をふさぐかのように屹立するその姿は、

あたかも侵入者や不審者の立ち入りを拒み、

神域の見張り番を努めるかのような雰囲気でした。

 

参道を進むごとにあらわれる、

樹木の佇まいに圧倒されながら、

ご社殿の入り口にたどり着いたとき、

突然私の視界を斜めに覆い隠したのは、

まるで生き物ののごとく「うねる巨樹」です。

 

地面を這うように伸びた木の根は、

石畳の道を当たり前のように浸食し、

その近くにあった別の巨樹も、

背後の石垣に容赦なくめり込んでいます。

 

ちなみに巨大な樹木は、境内の中だけでなく、

神社を取り囲むように点在しているのだそう。

一般的な神社であれば、間違いなくそのすべてが、

「ご神木」として成立するであろう大きさの巨木が、

飛鳥神社の神域のあちこちで共存していました。