<熊野・神内神社 こうのうちじんじゃ>
大馬神社から国道を花の窟方面へと引き返し、
新宮方面に向かってひたすら南下していくと、
和歌山県との県境に位置する三重県紀宝町に出ます。
紀宝町の神内という地区にある
神内神社 (こうのうちじんじゃ)は、
別名子安神社(こやすじんじゃ)とも呼ばれ、
古代信仰の名残を色濃く残す場所として、
近年神社マニアからも注目を浴びる神社です。
神内神社に到着したのは、午後の2時近く。
昨晩から降り続いていた雨もすっかり上がり、
ご社殿へと続く細くまっすぐな参道には、
柔らかな午後の日差しが差し込んでいました。
神社のすぐ脇には、涼やかな水音を響かせた小川が、
参道に沿うように神社の奥へと流れています。
その様子をひと言で表現するなら、
まさに「母体に回帰するかのような風景」で、
ここが近隣の人々から「子安の宮」と呼ばれ、
慕われている理由がわかるような気がしました。