ぱんくず日記

日々の記録と自己分析。

画集を見る

2016-11-29 19:52:10 | 日常
6:04。
日の出が遅くなった、というか今日はどんより曇っている。
休みだけど外出は期待出来ないな。

しかし雲のおかげでシバレない。
生ぬるくひんやり。

ここ2、3日睡眠不足が続いていたためか昨夜は爆睡した。
天気よくないのに寝覚めはすっきりしている。
仕事休みだけど日の出前から朝カレー食べた。
何となく体力落ちた感じがするので休日でもカレー。

朝なのに暗いなと思っていたら雲が切れて日が差してきた。
自己メンテナンスのため少しだけ歩こう。
その後で先日受診のためにゆっくり見られなかったあの小さな画集を眺めに行こう。

バスを降りたら太陽が雲間を出たり入ったりしている。



自宅を出る時に一度ガラス繊維を仕込んである滑り止め靴を履いて出たが
思い直して秋靴に履き替えて出てきた。
正解だった。
路面はほぼ乾いており冬靴を履いて歩くと滑り止めが摩耗してしまう。
今はまだ滑り止め無しでも十分だな。
この坂も、凍っていたらとても上れないと思ったが全然凍っていない。

あっ。

ここずっと氷点下の気温が続いているのでまさか路上に蝶がいるとは思わなかった。
それも死んでいるとはいえこんな完全な姿で。

先日は鈍く暗かった海面も今日はキリキリと冴えて青く、波が殆ど無い。






静かだなぁ。
波も風も全然音がしない。




日が陰ってきた。
岸壁に行く。

あっ。
ハシボソさんだ。

丁重に挨拶して通り過ぎた。

空腹。
まもなく15:00。
昼食を忘れていた。
先日ピカタスパゲッティを食べた地元老舗の焼うどんパスタ屋に行こう。

ミラノには絶対に無い「ミラノ風スパゲッティ」を食べる。

このスパゲッティは少し甘めの醤油味。
鉄板焼きうどんと味は似通っている。
具はもやし、玉葱、干し椎茸、豚バラ肉細切りで、生卵と刻み海苔が乗っている。
ジュージュー油が跳ねる熱々で生卵がみるみる固まる。
フォークで黄身を崩してパスタにからめると卵の黄身が半熟になって醤油味と合う。

・・・・・

またも半分しか食べられなかった。
歳取ったなぁ。

岸壁を少し歩く。
冷え込んできた。




昨日ほどではないけど港の方角から雲が迫って来る。




ひょうきんな妖怪が見えてきた。


某公共施設内の図書閲覧室にて先日の画集を見る。
絵画の主題とされた「受胎告知」「最後の晩餐」「磔刑」「十字架降下」の絵を
紀元1世紀から現代に至るまで主題ごとに1冊ずつ時系列でまとめてある。

受胎告知。
見慣れたルネサンス以降の聖母子はごてごてと虚飾まみれの成金みたいに飾られている。
しかしそれよりもっと昔の聖母子はまさに貧しい母子の姿をしている。
紀元600年頃の浮彫はどうだ。
素朴な、いつまでも眺めていたい聖母子像ではないか。
絵もマンガっぽくて微笑ましい。

最後の晩餐。
やはり1世紀のモザイク画や浮彫は見飽きない。
イエスを囲む12弟子達の一人一人には個性強い人間臭さを感じる。

磔刑。
表現の仕方がどんどん変わってくる。
紀元1世紀の作品を見ると最後の晩餐もルネッサンス以降のとはまるで別世界だ。

十字架降下。
亡骸となったイエスを取り巻く人々の表情が豊かで見飽きる事がない。
やはり1世紀のものが素朴で親しみを感じる。

小さいけど見応えあるなぁこの画集。
芸術家達の信仰告白を立て続けに何十人も聞いたような気がする。

・・・・・

引き込まれて見入っていたら閉館15分前になっていた。
帰ろう。

暗い時間帯にこの閲覧室に来た事はなかった。




建物を出ようとホールに行くとクリスマスツリーが飾られていた。

奇麗だけど電飾の色が寒いな。
青よりも金、銀、黄色、白の方がよい気がするけどこれはこれで奇麗だ。

妖怪みたいな街灯がここぞとばかりに周囲を照らしている。


ううう寒い寒い寒い。。。
耳が痛いほどの冷え込み方だ。

私が子供の頃に開業した古い喫茶店に入った。

寒くて全身震えが来ている。
熱い珈琲に生クリームをてんこ盛りしたのを2杯続けて飲んだら少し落ち着いた。
店内に客は私だけだ。
最初にこの店に来た当時、私は高校生だった。
当時ここは市の繁華街の真っ只中だった。
今は飲み屋それもチェーン店ばかり、
かつて大勢の人でごった返していた建物の大半が今は廃屋となって
いずれも解体中か解体待ちだ。
周辺にあったレコード店もデパートも無いが喫茶店は残っている。
半世紀も経つと街は別物だ。
お客が来た。
懐かしくて来る客は今も途絶えない。

体が温まった。
帰ろう。
バス停まで歩く。

明日からしばらく遅番勤務が続く。