北海道では、外気温がマイナス25℃にもなる場合があります。
また北海道では、室温を25℃ていどに高く設定する風習があり、その際の内外気温差が50℃まで達します。このような家に、乾燥したマイナス25℃の空気が、プラス25℃に温められた室内に入って来るのですから熱交換式換気扇(写真)の効能が重要となります。
ところが温暖地の冬は、外気温がプラス3℃程度、室温設定が20℃くらいです。
寒冷地のような気温差50℃に比べ、17℃程度の温度差しかありません。
専門家の中では、熱交換式換気扇の無用論を主張している学者も多く存在します。
熱交換式換気扇は、排気専用の第三種換気と比べると設置費用が高額になります。
更に静圧が掛かるため稼働のための電気使用量も多くなります。
したがって寒暖計に表記される気温だけで計算すると17℃の気温差では採算に合いません。
ところが「全熱式交換換気扇」の湿気回収量を計算すると採算ペースに見合ってきます。例えば外気温30℃、湿度80%の空気をそのまま導入した場合と、半分を熱交換式換気扇で外部に戻した場合では、冷房時のエアコン稼働率が大幅に異なって参ります。
この時の80%の湿気の持つ熱量は、顕熱換算(エンタルピー比)で55℃以上にも及び、エアコンに相応の負担を強いることになります。ファースの家では、この熱交換式換気扇にもう一個の熱交換素子(エレメントボックス)を設置してダブル熱交換をさせています。
換気扇メーカーとの共同測定では、北海道の真冬でもシステム換気として顕熱(気温)交換率96%以上であることを実証しています。夏場は、外部湿度と内部湿度差の70%を外に追い返し、冬場は、室内湿気の70%を室内側に戻して省エネと潤いを保持させています。
湿気の持つ熱量を忖度しないで熱交換式換気扇の善し悪しを語るのは、湿気が行き来するような家づくりを前提にしているように思えてなりません。
今日は、その湿度の持つ熱の意味を論文にまとめておりました。
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また北海道では、室温を25℃ていどに高く設定する風習があり、その際の内外気温差が50℃まで達します。このような家に、乾燥したマイナス25℃の空気が、プラス25℃に温められた室内に入って来るのですから熱交換式換気扇(写真)の効能が重要となります。
ところが温暖地の冬は、外気温がプラス3℃程度、室温設定が20℃くらいです。
寒冷地のような気温差50℃に比べ、17℃程度の温度差しかありません。
専門家の中では、熱交換式換気扇の無用論を主張している学者も多く存在します。
熱交換式換気扇は、排気専用の第三種換気と比べると設置費用が高額になります。
更に静圧が掛かるため稼働のための電気使用量も多くなります。
したがって寒暖計に表記される気温だけで計算すると17℃の気温差では採算に合いません。
ところが「全熱式交換換気扇」の湿気回収量を計算すると採算ペースに見合ってきます。例えば外気温30℃、湿度80%の空気をそのまま導入した場合と、半分を熱交換式換気扇で外部に戻した場合では、冷房時のエアコン稼働率が大幅に異なって参ります。
この時の80%の湿気の持つ熱量は、顕熱換算(エンタルピー比)で55℃以上にも及び、エアコンに相応の負担を強いることになります。ファースの家では、この熱交換式換気扇にもう一個の熱交換素子(エレメントボックス)を設置してダブル熱交換をさせています。
換気扇メーカーとの共同測定では、北海道の真冬でもシステム換気として顕熱(気温)交換率96%以上であることを実証しています。夏場は、外部湿度と内部湿度差の70%を外に追い返し、冬場は、室内湿気の70%を室内側に戻して省エネと潤いを保持させています。
湿気の持つ熱量を忖度しないで熱交換式換気扇の善し悪しを語るのは、湿気が行き来するような家づくりを前提にしているように思えてなりません。
今日は、その湿度の持つ熱の意味を論文にまとめておりました。
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