豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

内断熱と外断熱の議論…北斗市・本社

2023-07-13 17:10:22 | Weblog
内断熱と外断熱の議論…北斗市・本社
我国の住宅断熱手法は、グラスウール断熱材を基軸として標準化されてきました。
グラスウール断熱材は、軸組の中の空間に充填するため否応なしに内断熱となります。
画像の左側が外断熱であり断熱材は、躯体の外側に断点なく施工されます。
右側が内断熱なのですが、柱や間柱の間に充填されるため、木材部分が熱橋となる。

グラスウール断熱材の熱伝導率は0.04wくらいですが、木材の熱伝導率が0.1wくらいに。
つまり木材部分は断熱部分より2.5倍の熱を逃がす事になります。
この木材部分は、柱、間柱、横桁などで外皮面の約20%にも及びます。

断熱層を躯体の外側に置くことが「外断熱工法」と云う事に何なります。
外断熱工法は、断点がないため、この木材部分から逃げる熱を抑制できることになるのです。
しかし良いことばかりではなく、施工精度が極めて高くなければなりません。

特に外皮の壁面部分と屋根(天井)と床面部分の突合せは、極めて高度な技術を要します。
外断熱は、画像のような図面だけを見ると、「良い・良い」尽くしとなりますが、実際には施工の酷い施工現場を幾つも目にしています。

私達のファース工法は、この難点を克服するため外断熱ボードを躯体の外側に貼り、その内側から現場スプレー発泡断熱材を施工する内外断熱手法をとりました。
特許(特許第3479807号)を取得して、全国のFAS加盟工務店が施工しています。

ファース本部は、この断熱工法だけでなく冷暖房方法や省エネ装置などの研究開発を行い、その権利を全国の仲間の工務店経営者と共有しております。

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