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豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

乾燥材が保湿剤になる…北斗市

2015-02-16 16:57:02 | ファース本部
お菓子や海苔などに入っている乾燥剤は、その多くがシリカゲルと言う、多孔質のガラスで作られています。この乾燥剤のシリカゲルを処方し直して作ったのが「ファースの家」の床下に敷設しているスカットール(写真)です。

シリカゲル乾燥材は、湿気を毛細管現象の作用で多孔質の吸湿孔に吸着します。
その湿気を抱え込んだままにしたのが乾燥材です。湿気を抱えると言う事は、そこに水分が在るのですから室内が乾燥した時、その湿気を放出する事で室内湿度を一定に致します。

シリカゲルを処方したスカットールは、湿気を吸着して高い湿度を抑える効果があります。
湿気を抑える作用は、冷房省エネに貢献できるように思われますが吸着する際には、空気中の散らばった湿気を凝縮させるため、凝縮熱と言う熱を発します。
湿度を下げても気温を上がるので冷房省エネにと言うのが誰でもが思う理屈なのです。

暖房時の乾燥した真冬に湿度を15%くらい高く推移させるため、暖房省エネになるのでは、と言う思いがあります。しかし、シリカゲルが抱えた湿気を放散させる際、気化熱(蒸発潜熱とも言う)で気温を下げるため、これも暖房省エネにならないと言うのです。

家屋の中で調湿を行っても何の省エネ効果には、効果的でない言う方の説得力があります。したがって誰もが本気でシリカゲルだけの省エネ研究などをしてきませんでした。
私達ファース本部の研究開発室は、断熱、気密、遮熱、蓄熱性能だけで現われない、暖房と冷房の省エネ効果が数値で出て来ます。
必ずその要因があるものと、何回も実験を繰り返してきました。

その結果、同じ家屋の中の空気中の湿気を吸着、放出しているだけで省エネになるメカニズムを見つけました。湿気の持つ熱、潜熱の使い勝手は冷暖房には重要な課題でした。
ともあれ、その仕組みを構築して現在は全国各地でファースの家が建築されています。
今日も幾つかの実験を行っておりました。
さて、帰省中の長男夫婦が東京へと帰って行くため空港に見送りに行ってきます。

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