豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

寒暖計に見える熱と見えない熱がある…北斗市

2014-09-12 18:16:51 | ファース本部
今日、北斗市にある私の執務室の気温は、20℃で湿度が50%となっています。
誰もが20℃の気温の程度をイメージすることが出来るでしょう。
しかしながらこれは、あくまでも20℃と言う気温だけです。
熱力学的に言うと湿度50%に含まれる熱もあることを覚えておくことが必要です。
気温20℃は見える熱の「顕熱20℃」と言うことになります。

その気温時の50%の湿度では気温18.5℃に相当する熱が含まれています。
これを潜った熱の「潜熱18.5℃」と言います。私達はこの顕熱と潜熱、これを全熱38.5℃(別名エンタルピー)と言いますが、その中に身を委ねています。

このように気温20℃、湿度50%では、この湿度50%の中に18.5℃もの潜熱があるのです。
気温が30℃を超え、湿度が80%にもなると誰もが不快な暑さを感じることでしょう。
このレベルになると私達のカラダから水蒸気が蒸発し難くなるからです。

同じ30℃でも、湿度を50%くらいに下げておくと、人のカラダの70%が水であることから、人体から水蒸気が蒸発し易くなり、蒸発によって体温を奪ってくれるのです。
行政からは冷房気温28℃設定を推奨されておりますが、一般的には涼しくありません。
これを湿度50%以下にすると充分に爽快な冷房空間となります。

夏場の温暖地では、気温30℃を超え、湿度も80%を超えることが度々あります。
この時の全熱(エンタルピー)は85℃となりますが、湿度80%の含有する潜熱が55℃に相当することになります。
55℃とは熱風に近い熱ですが、私達のカラダには、蒸し暑さ程度であり、55℃の熱をそのまま感じるわけではありません。

この潜熱は、エネルギーとして具現化するときがあります。
それは、外気から呼び込んだ湿気がエアコン室内機のフィンに引っ付くと結露(その際に凝縮熱を発します)して熱を出すことからエアコン稼働を促し、その分のエネルギーを消費することになります。

私達は、気温だけでなく、真冬は乾燥した空気をフィードバックさせ、真夏は湿気の含んだ空気をフィードバックさせる熱交換式換気扇システムの開発を行って採用しています。
毎日のように、この面倒な理屈を解明しながらハードに生かしております。

さて、実験ブース(左手前)で開発に没頭していたら雷音が凄まじくなりました。
どうやらまた大雨が降りそうな気配です。

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