豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

暖かい家では虚弱な子供が?…岩見沢市~札幌市

2011-01-21 19:00:00 | ファース本部
ある大学教授のコラムに「家中の何処でも暖かい家は子供の養育には弊害だけ」。
子供は、「夏暑いところで、冬寒いところで身体を順応させて育てるべき」との文脈です。
このコラムは、とても説得力があり賛同する人も多いのでしょう。

しかしながらこのコラムの中では決定的に見逃している部分があります。
昔のようなどこも寒い家であればその通りなのでしょう。
しかし新建材で家をつくると、暖房機周辺だけでなく部屋全体を温めてしまう事に大きな課題があります。

現在の住宅の殆どが新建材を用いており一定の気密、断熱が伴う家となります。
暖房機周辺だけではなく、部屋を温めますと壁面、床面、天井面とその内部にも温度差が出来ます。快適気温20℃、湿度50%の時の露点温度は9℃なのです。
つまり快適な居住空間の中でも9℃以下の部分に室内の湿気が凝縮してくっつく結露状態になります。

気管支炎とかアトピー性皮膚炎を患う事などは、昔の寒い家に殆どありませんでした。
湿気を含んだ壁、床、天井面、その内部などにカビの胞子がハウスダストをつくります。
つまり家づくりは、昔のような寒い家にするか、露点温度をつくらない徹底した高性能住宅にするかのどちらかなのです。

そもそも「家中の何処へ行っても暖かい家など、子供の養育には弊害だけ」との理屈なら、年中暖かい、何処へ行っても暖かい、南国の国で育つ子供達は、全て虚弱な子供と言う事になるのでしょう。
暖房の要らない常夏の国でも子供は健全に育っています。

このようなコラムは高名な大学教授によって断定的な文脈で書かれています。
彼は文系の教授のようで、情緒的内容で面白いテーマなのですが、背景を充分に吟味して戴きたいものです。
さて今日は猛吹雪(ホワイトアウトで何にも見えない路上)の中を、2m近い積雪量の岩見沢の南原工務店さんを訪問して来ました。

南原さんのつくったファースの家…氷点下6℃、それでも家中23℃。
子供達が元気に過ごしていました。
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コメント
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