豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

「ヒートパイプ」の知恵と工夫…函館~北斗市

2011-01-10 16:27:01 | ファース本部
先日はヒートポンプ電化の話をしたためましたが、電気と言う贅沢なエネルギーを効率よく使用すると決して贅沢ではなく、省エネでエコに使用できるのです。
そのヒートポンプで作った熱の汎用性を工夫する知恵としてヒートパイプがあります。

ヒートポンプは熱を汲み上げる機械ですが「ヒートパイプ」とは、熱搬送のパイプです。
仕組みは、直線のパイプを真空にして中に微量の液体を入れ、液体部分に熱が当たると真空中ではその液体が気化し、瞬時にパイプの末端まで移動しようとします。
つまりヒートパイプは機械ではなくて熱搬送のパイプと言う事になります。

熱を運ぶには、温風を送風機や温水を給湯ポンプなどで送る方法があり、いずれも稼働エネルギーを用いる事になります。ヒートパイプでの熱搬送は、真空パイプに工夫を施すだけでエネルギーを使用しません。

氷点下の真冬でも地中熱は15℃もありこの熱を活用するには、ヒートパイプが最適です。
地中熱活用は、技術的に成立するものの費用対効果で超えられない課題がありました。
そこで私達はヒートポンプの余剰熱を恒常的にヒートパイプで活用する研究をしています。

先週末には、真空技術のパイオニア・株式会社 菅製作所の社長さんにご来社を賜り、住宅に関する汎用性についての意見交換を行いました。
写真は私の前が社長の菅 育正さん、SED部の菊池 隆 さん(右)と、後が弊社 研究開発室の村上一人です。

ヒートパイプは、その直線性作動、液体部分を下部にするなどの課題を思慮しながらも、真空パイプのジョイント部分や挿入液体の種類を加味すると、住宅システムへの汎用には様々な可能性が見えて参ります。
菅製作所さんとは、この厳寒期にこそ実験開始を行う予定で準備に入ります。

さて、今日の最低気温がマイナス11℃、最高気温がマイナス5℃、この時間の北斗市はマイナス7℃です。
今日は全国的に低温で、マイナス10℃の帯広でもエアコン一台でのファースの家・完成見学会を行っています。
しっかりと全室温を23℃以上に保っています。この冬真っ盛りを省エネ・エコで暖かくして楽しみましょう。
blogram投票ボタン
毎日必ず更新・社長携帯の一言ブログ
ファース本部オフシャルサイト毎日更新

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする