豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

ヒートポンプ電化住宅への過渡期…北斗市

2011-01-08 16:37:09 | ファース本部
夜に皆が寝静まり、電気が余剰するからこそ深夜電力料金を廉価に活用出来ました。
深夜電力は、限られた時間内に大量電力を供給するため、太い電線と大きな配電設備が伴います。
現在のままに深夜電力タイプのオール電化住宅が累積して行くと、いつか必ず限界点に達する事でしょう。

今後のオール電化住宅は、ヒートポンプのように昼間でも負荷の小さい機器と家の性能を求める時代となります。
私達が昭和60年に全電化住宅を北海道で開発した当時は、昼間と深夜の需要量が10倍以上もありました。
現在のような深夜電力の料金制度は必然性があったように思います。

オール電化住宅は、北海道電力の試みが功を奏して本州に南下して行きました。
オール電化は厨房の熱源に苦労をしておりましたが、IHクッキングヒーターの登場で一気に普及に弾みが付き、現在は沖縄まで普及し、新築住宅の75%以上が電化住宅に…

北海道のような寒冷地の蓄熱暖房機は1棟に15kw以上もの電源を必要とします。
これを深夜8時間通電で120kwの電気を使用する計算となります。
私達のファースの家は、北海道のような厳寒地でも定格5kw(16畳用)エアコン一台で40坪程度の家丸ごとの暖房が出来るようになりました。温度微調整のための補助エアコン、1台をつけますがベース温度(20℃前後)はまさに一台で賄える家づくりを行っています。

これだと時間当たり1.0kw、24時間で24kw、蓄熱暖房機の5分の1まで削減出来ます。
現在、ファース本部は、北海道電力総合研究所さんの協賛を戴き、エアコン暖房の効率立証を行っております。
写真は先日、立証実験のご協力を戴いている北海道電力函館支店を訪問して撮りました。
隣が支店長の富樫泰治さん、私の後ろが弊社の智専務と北電グループリーダーの大滝隆一さん(右)です。

この冬には、輻射熱タイプと通常タイプの2棟のエアコン暖房住宅の立証データを収集し、真夏には冷房負荷立証も行います。
今日はこのヒートポンプ余熱を活用できるヒートパイプを作る菅製作所の社長さん(後日紹介)が来社され汎用性を協議しました。
今日も、終日氷点下、猛吹雪の続く北斗市です。
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