武田聡のビューティフルストローク

山形市議会議員「武田さとし」が、日頃の議員・政治活動や水泳関係の活動日記をつづっています。

産業文教常任委員会行政視察

2012-05-25 | Weblog
21日から23日まで産業文教常任委員会2班の行政視察に出かけました。
常任委員長を拝命しており,視察テーマ選定などについて事務局ともつめながら進めてきた訳ですが,実りの多い内容となりました。
視察テーマと場所は以下のとおりです。

■大阪府高槻市「シティマラソンの実施状況について」
山形市でも今年度予算にシティマラソンを実施するための計画経費を計上しており,来年の秋実施を目指して現在コース等について策定中ですが,高槻市では高槻シティ国際ハーフマラソンが20年にわたり開催されており様々な成果を出してきています。今年実施された大会は東日本大震災復興支援の一環として、岩手県大槌町の小・中学生25人を招待。当日は3kmに参加し、元気いっぱい市内を走り抜けたとの事です。ゲストランナーには中山竹通さん、大南博美さん、大南敬美さん、朝原宣治さんのほか、濱田剛史市長も3kmに参加し幅広い世代のランナーとともに、市街地や砂防をさわやかに駆け抜けたと報道されていました。
開催にあたっては実行委員会が結成され実施されてますが,商工会議所が主体となり,さらに各スポーツ団体や自治会など市民みんなで作り上げてきたという点が大変参考になった点でもありました。


■広島市:「ハイスクールビジョン」「就職コーディーター制度」について
山形市では市立商業高校が唯一の市立高校ですが,先進事例として研修させてもらった広島市は7校の市立高校があります。中でも全日制市立高等学校の在り方や新たな学校づくりの基本的な指針として「広島市ハイスクールビジョン」を平成22年3月に策定し取り巻く環境変化や目指す市民像へ向けた人材育成のためのカリキュラムの策定など積極的な取組みを行なっていました。また,教育委員会に就職コーデネーターを配置し,就職へむけたアドバイスや新たな企業との連携など専門的な見地から学生を支援していっていたことは大変参考になりました。制度導入後早速実績があがっていると伺い,大変参考になった事例研修となりました。

■岡山県倉敷市:倉敷市児島産業振興センター
鋳物産業や山形仏壇などの産業が盛んな山形市ですが,産業振興という点においては非常に難しい課題があります。
視察した岡山県倉敷市の児島地区は繊維産業が盛んであり,特に国産ジーンズや学生服などの7割以上がこちらで生産されているとの事です。
倉敷市児島産業振興センターは、倉敷市の地場産業を多角的にサポートする施設として平成23年4月にオープンしましたが,デザイナーを目指す若い人たちの起業・創業期を支援するべく、工房やオフィスとして使用できる空間「デザイナーズインキュベーション」を6室用意しており,産学官連携での支援やネット利用等を駆使しながら,活動されていました。また施設内のワークスペースやスタジオ施設を使用できるほか、入居から事業展開までサポートするインキュベーションマネージャーも常駐しています。
自分だけのオリジナルジーンズなども作成できる体験コーナー等もあり,地場産業が身近に感じられるような取組みも目を引いたところです。

詳細は6月の常任委員会で報告される予定ですが,研修内容を整理し山形市の施策へ活かしていけるよう取組んでまいりたいと思います。