すずめ通信

すずめの街の舌切雀。Tokyo,Nagano,Mie, Chiba & Niigata Sparrows

第982号 ヒラメの刺身と馬刺しにご用心!

2011-09-18 13:16:30 | Mie Report
【Mie】先日、新聞の地方版に次のような記事が掲載された。「県は13日、津市の飲食店○○が調理した弁当で集団食中毒が発生したと発表。8日に津市内で開催された県内企業の研修会で、同店が調理した仕出し弁当を359人が食べ、そのうち67人に下痢や嘔吐などの症状が出た。いずれも軽症…」「津保健所は、弁当のヒラメの刺身から寄生虫の《クドア・セプテンプンクタータ》が検出されたことなどから、食中毒と断定した。同寄生虫による食中毒は県では初めてという。(一部省略)」

この寄生虫については6月16日の「NHKあさイチ」でも取り上げられた。それによると、ヒラメのこの新しい寄生虫が、これまで食中毒の原因として決め手を欠いていたという。それが昨年10月に決定的な出来事が起きた。

それはA県の銀行のケース。当時、懸賞金付き定期預金を発売し、当選商品がヒラメの刺身だった。それを食べた110人が嘔吐や下痢の症状を訴え、検査の結果、「クドア・セプテンプンクタータ」が検出された。これにより、この寄生虫が食中毒の原因の可能性が高いことが分かったという。

厚労省によると、平成21年6月~今年3月までに、食後数時間で嘔吐や下痢をした後に回復するという原因不明の症状を訴える事例が198件発生。このうち135件でヒラメの刺身を、33件で馬刺しを食べたことが確認された。

この2つの推定原因食による事例が多いことから調査した結果、養殖ヒラメから「クドア・セプテンプンクタータ」、馬肉から「ザルコシスティス・フェアリー」という寄生虫が発見された。この寄生虫については、厚労省の部会で報告されたので、その詳細は下記HPを参照のこと。

http://www.city.chuo.lg.jp/kurasi/hokenzyo/syokuhineisei/osirase/files/geninfumei.pdf#search='

いずれも冷蔵では長期間生存するが、冷凍すると死滅するため、冷凍してから食べればよい。しかし、ヒラメは冷凍すると商品価値が下がるため、寄生虫のいない養殖方法等の検討が始まっている。

(冒頭写真は本文と無関係です。花はハイビスカス、サンパラソル、マンデビラ、ブライダルブーケ)





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