すずめ通信

すずめの街の舌切雀。Tokyo,Nagano,Mie, Chiba & Niigata Sparrows

第97号 マレーシアに行ってみた 16

2004-12-03 11:18:00 | Tokyo-k Report
【ミリに飛ぶ】サバ州のコタキナバル(KK)からサラワク州のミリという町へ行ってみました。移動は飛行機です。わずか1時間ほどの飛行でしたが、私と友人の乗った便は途中、ラブアンという小さな島に降りました。島とはいってもボルネオ本島とは至近の距離で、KKとミリの中間あたりの、ブルネイの首都の沖合いにポツンと浮かんでいます。戦略的要地として長くイギリス統治下となり、太平洋戦争では日本が占領しました。現在はマレーシア政府が世界的な金融センターに育てたいと狙っている国家戦略の島のようで、独立行政区になっています。いずれ私たちも耳にすることが多くなる地名かもしれません。

東南アジア経済は数年前の通貨危機で手ひどい打撃を受けましたが、ようやく回復軌道に乗り始めているようです。それに伴いASEANの活動が活発になってきています。先日のベトナム会議で、日韓中を巻き込んだASEANサミットを組織化するなど、今後の動向が面白そうです。金融センターも東京、香港、シンガポールに加え、上海やラブアンが熾烈な競争を展開するかもしれません。ラブアンは全島免税なのだそうですが、私は空港から出る余裕がなかったため、その恩恵を蒙ることはできませんでした。

ちょっと余談です。私を案内してくれた旧友が、このKK-ミリの国内便はビジネスクラスを予約していてくれました。追加料金は5000円程度だそうですが、座席が快適なことはもちろん、コタキナバル空港の特別ラウンジが使用でき、ここが実に充実していました。軽食や飲み物がふんだんに用意されており、昼食程度なら十分に満足できます。ちまき状のお米を葉でくるんだものが特に美味でした。私の友人は「気が効く」などと誉めるわけにはいかないガサツな人物ですが、この配慮はヒットでした。

さて、ミリに到着です。間もなくTownからCityに昇格すると聞きましたが、小さな地方都市といった町です。ただマレーシアの石油産業発祥の地であり、広大なボルネオの密林を後背地に持つ木材資源の積出港でもあり、経済活動はなかなか活気があるようです。

中国系の人たちはミリを「美里」と表記するそうです。その文字通り、緑の美しい町(写真)でした。
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