これまで私が出合えた最も美しい風景は、どこだったろう。けだるい夏だからだろうか、そんなことがしきりに思いやられる。
ミクロネシア連邦共和国ポナペ。現在はポンペイと名を変えたようだが、赤道近くの太平洋に浮かぶ島嶼国の中心の島だ。クルマで一周すれば2時間余で回れる小さな島で、コロニアの町といくつかの村がある。
コロニアから最も離れた、島の南西のはずれのあたりだったと思う。国で一つか二つしかない全寮制の高校が建っている岬があった。白い校舎の向こうは広い入り江になっていて、緑の浮島が転々と浮かんでいる。マングローブの森だろうか。
私は小高い丘の上から、校舎、入り江、コバルトブルーの海を遠望する位置にいた。空は真っ青に晴れて、風景のすべてが輝いていた。私は、ずいぶん長い時間、そこにとどまっていたのだろう、気がつくと太陽は水平線に近づき、海を黄金色に焦がしていた。
あのいっときだったろうか、私がこれまでに出合った最も美しい風景は。
ミクロネシア連邦共和国ポナペ。現在はポンペイと名を変えたようだが、赤道近くの太平洋に浮かぶ島嶼国の中心の島だ。クルマで一周すれば2時間余で回れる小さな島で、コロニアの町といくつかの村がある。
コロニアから最も離れた、島の南西のはずれのあたりだったと思う。国で一つか二つしかない全寮制の高校が建っている岬があった。白い校舎の向こうは広い入り江になっていて、緑の浮島が転々と浮かんでいる。マングローブの森だろうか。
私は小高い丘の上から、校舎、入り江、コバルトブルーの海を遠望する位置にいた。空は真っ青に晴れて、風景のすべてが輝いていた。私は、ずいぶん長い時間、そこにとどまっていたのだろう、気がつくと太陽は水平線に近づき、海を黄金色に焦がしていた。
あのいっときだったろうか、私がこれまでに出合った最も美しい風景は。
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