みちのくの山野草

みちのく花巻の野面から発信。

物見山(6/9、登山口駐車場迄)

2019-06-13 08:00:00 | 種山高原
《1 カマツカ(詳報次回)》(平成31年6月9日撮影)

《2 コマユミ》(平成31年6月9日撮影)

《3 カンボク》(平成31年6月9日撮影)

《4 》(平成31年6月9日撮影)

《5 ウマノアシガタ》(平成31年6月9日撮影)

《6 タニウツギ》(平成31年6月9日撮影)

《7 アキグミ》(平成31年6月9日撮影)

《8 シャク》(平成31年6月9日撮影)

《9 おっ、今まで全然気づいていなかったのだが、マダがあるではないか》(平成31年6月9日撮影)

《10 つまりオオバボダイジュだ》(平成31年6月9日撮影)


 私は、今まで種山高原に実際にマダの木があることに気づかずにいた。
 すると思い出すのが、あの「羅須地人協会跡地」へ行く途中に建っている「おくら」の前にあるでっかい丸太に貼ってあるあの注釈だ。
《11 それが、この臼の下にある丸太だ》(平成20年12月11日撮影)

そして 
《12 注釈が貼り付けてある》(平成20年12月11日撮影)

ちなみに、そこには次のように書かれている。
 軸は文語詩「種山ヶ原」の
 第一編三行と四行の
 縄と菩提樹皮(マダカ)にうちよそひ
 風とひかりにちかひせり
    である。
 (注)おほば菩提樹は東北、北海道に多く自生する落葉喬木で、しなのき科に属し、地方ではマダ若しくはマンダといっている。その皮をはいでみのが作られる。
 賢治は菩提樹皮で作った蓑に縄の帯をしめて風と光に精進を誓っている。
      みの(地方ではケラという)
 なお、この詩とは、文語詩一百篇の中の、
   種山ヶ原
  春はまだきの朱雲を
  アルペン農の汗に燃し
  縄と菩提樹皮にうちよそひ
  風とひかりにちかひせり

  繞る八谷に劈靂の
  いしぶみしげきおのづから
  種山ヶ原に燃ゆる火の
  なかばは雲に鎖さるゝ
             <『校本宮澤賢治全集第五巻』(筑摩書房)66p>
のことだろう。
 ところで、先の〝(注)〟によれば、
 おほば菩提樹は東北、北海道に多く自生する落葉喬木で、しなのき科に属し、地方ではマダ若しくはマンダといっている。その皮をはいでみのが作られる。
ということだから、結局、
    「マダ
    =「おほば菩提樹
    =「オオバボダイジュ」
ということになる。
 そうそう、このマダの蓑といえばあの「なめとこ山の熊」の主人公小十郎も着ていたあれである。
 淵沢小十郎はすがめの赭黒いごりごりしたおやじで胴は小さな臼ぐらいはあったし掌は北島(投稿者註:もしかすると、「北島」は間違いで、正しくは「成島」かもしれない)の毘沙門さんの病気をなおすための手形ぐらい大きく厚かった。小十郎は夏なら菩提樹(マダ)の皮でこさえたけらを着てはむばきをはき生蕃の使うような山刀とポルトガル伝来というような大きな重い鉄砲をもってたくましい黄いろな犬をつれてなめとこ山からしどけ沢から三つ又からサッカイの山からマミ穴森から白沢からまるで縦横にあるいた。
          <『校本宮澤賢治全集第九巻』(筑摩書房)232p~>
 この蓑は藁などからも作られたが、撥水性の点などからマダの皮で作られたものが上等であったようだ。なぜならマダの木の皮から作った蓑は軽くて、通気性が良く、さらには雨に濡れるとその繊維は強くなるという性質を有しているからであると聞く。

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 賢治の甥の教え子である著者が、本当の宮澤賢治を私たちの手に取り戻したいと願って、賢治の真実を明らかにした『本統の賢治と本当の露』

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      〒025-0068 岩手県花巻市下幅21-11 鈴木守
               電話 0198-24-9813

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