みちのくの山野草

みちのく花巻の野面から発信。

山口山(5/15、山並)

2024-05-19 08:00:00 | 独居自炊の光太郎
 高村光太郎はこんな詩、
   山口部落
山口山の三角山は雑木山。
雑木にみどりはみどりのうんげん。
ブナ、奈良、カツラ、クリ、トチ、イタヤ。
山越しの弥陀がほんとに出さうな
ぎよつとする北方の霊験地帯だ。
山のみどりに埋もれて
下に小さな部落の屋根。
炭焼渡世の部落の人はけらを着て、
自給自足の田地をたがやし、
酸性土壌を掘りかへして、
石ころまじりの畑も作りタバコも植ゑる。
部落の畑の尽きるあたり、
風とマムシの巣だといはれる草場の中に
クリの山木にかこまれて
さういふおれの小屋がある。
山口山の三角山をうしろにしよつて
ススキの野原が南に七里。
夏の岩手の太陽は
太鼓のやうなものをたたきながら
秋田の方へゆつくりまはる。
     〈『高村光太郎 宮澤賢治』 伊藤信吉編、角川書店〉128p~〉
を詠んでいた。
 この詩などから、光太郎はとりわけ山口山を愛でていたことを知った。以下はその山並である。

《1 山口山の山並》(2024年5月15日撮影)

《2 今は新緑》(2024年5月15日撮影)

《3 瑞々しい若葉が見事だ》(2024年5月15日撮影)

《4 目をこらすとフジやホオノキの花も見える》(2024年5月15日撮影)


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    来る6月9日(日)、下掲のような「五感で楽しむ光太郎ライフ」を開催しますのでご案内いたします。 

    2024年6月9日(日) 10:30 ▶ 13:30
    なはん プラザ COMZホール
    主催 太田地区振興会
    共催 高村光太郎連翹忌運営委員会 
       やつかのもり LCC 
    参加費 1500円(税込)

           締め切り 5月27日(月)
           先着100名様


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