まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

新そばの季節です。

2017年09月26日 | 日記

へえ、もうそんな季節か!
風にはためく幟を見て思わず顔がほころんでしまいました。
新米もいいけれど新そばは格別ですねえ。



そうですか届きましたか!
さっそくはせ参じたいものですねえ。
叱られるかも知れませんが東京は概して食べものがマズイです。
食文化に関しては関西には遠く及びません。
ただ、そばだけは別ですねえ。
江戸の昔から「そば食い」などという言葉があるように
そば文化の歴史と伝統がしっかり生きています。
関西はウドン文化ですからねえ。



これは去年の新そばの写真です。
決して名店ではなく東中野の露地裏の名もないそば屋です。
黒味がかった独特の色つやといい
プーンと鼻腔にぬけるほのかな蕎麦の香りといい
思わずうなってしまう味です。
白っぽい「更科」系のそばも悪くはないのですが
私はソバの実も殻も一緒に挽いたこの黒っぽい田舎そば系の方が
より香りと風味が際立っているような気がします。
ちなみにわが郷里の出雲そばも
この黒そば系の代表選手でそれはもう絶品です。〈笑〉



昔から江戸っ子は「そば屋で一杯」が定番でした。
お銚子の二、三本も飲んで仕上げはそばというのが最も粋でした。
この時期で言えばアテは煎り銀杏でしょうか。
あの独特の臭気がウソのような
なんとも香ばしい味でついついお酒がすすんでしまいます。

  新蕎麦や 昼酒のうまき 頃となり  〈杉作〉

ああ、今すぐそば屋に飛び込みたい気分です。