まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

防災の日に思う

2017年09月02日 | 日記

9月1日は「防災の日」だった。
もともとは関東大震災にちなんで制定された日ではあるが
私が防災という言葉を意識するようになったのは
やはり「阪神淡路大震災」であり「東日本大震災」である。
とりわけ強烈に記憶に残っているのは・・・



宮城県南三陸町の「防災対策庁舎」である。
その名の通り津波の襲来を想定して建てられた鉄骨の建物であり
高さ12メートルの屋上が避難場所だった。
しかし、高さ15メートルを超える巨大津波は
いともやすやすとこの庁舎をのみ込み43人の職員が犠牲になった。
その凄まじい映像は今も鮮烈に記憶に残っているし
最後まで防災無線で住民に避難を呼びかけた女性職員の行動は
多くの人々の涙を誘った。
まさしく想定外の巨大津波ではあったが
そもそも「防災」とは何かを考える大きな契機となった建物である。



その後、防災対策庁舎は「震災遺構」に指定され
東日本大震災の記憶と教訓を今なお社会に語り続けている。
昨日、何気なくニュースを見ていたら・・・
震災後に建てられた仮設庁舎で業務を続けて来た南三陸町で
新庁舎が完成して引っ越しが行われていた。
職員の人たちの緊張しながらも希望にあふれた笑顔が印象的だった。
震災からもう6年半である。
私などはついつい忘れてしまいがちだが
震災の痛ましい記憶を胸に刻みつつ亡くなった同僚を思いながら
町の復興に真正面から取り組んできた人たちである。
さまざまな感慨があることだろうと思いながら
新しい町のスタートに心からエールを送りたいと思った。