平成30年2月25日(日)
2月もあとわずか。行政や学校、コミュニティなどは3月末で年度が終わり、4月から新年度に移行します。年度の終わりから始めにかけては各団体の総会が予定され、5月の中旬頃まで続きます。今日は市内のあるコミュニティ総会にお声がけをいただき、朝8時からコミュニティ全世帯を対象として開催されました。
(会場の地区公会堂には、早朝にもかかわらず多くの住民が集合)
場所は富士市の北部の山間地域で、集落としては市内でもかなり古い地域ですが、外部から引っ越してきた方々が混在する地域です。歴史が古いだけに、史跡や地域の伝統文化の影響を受けた郷土芸能もあり、なかでも神楽は市の無形文化財に登録されています。
総会資料に目を通すと、地域の特色が表れた報告事項や審議内容が記されていました。最近はどこでも人口減や人口流出が課題となっていますが、このコミュニティの総会では毎回、転入者の紹介があり、今年は新たに三世帯が対象となりました。多い数ではありませんが、若い世帯が引っ越してくることは、地域にとって明るい話題です。ちなみに転出者の情報はありませんでした。
事業報告の中に、高校生の校外事業として、地域内の史跡巡りを実施したことが記されていました。先ほど、地域が古く史跡が多いところと書きましたが、まさにその特徴を生かし、地域として学校に協力をしたということでしょうか。この地域には郷土史を研究する市民グループもあり、文化祭などでその成果を発表する機会も多々あります。
本市は自家用車の普及率が高く、その分、公共交通が衰退しています。ここ10年間を見ても、今回参加したコミュニティ周辺では、バス路線の廃止がありました。自家用車を所有する世帯も、高齢化により運転免許証を返納するなどで公共交通利用の可能性は高まりますが、便数の減少や路線廃止で不便さは加速していきます。市民が公共交通を利用しないことが主な原因ですが、家庭に自家用車があるうちは、当事者意識はありません。廃止路線では路線バスなどに変わって、コミュニティバスやデマンドタクシーなどの交通手段が提供されますが、利用者が受益者負担することはもちろんですが、自治体の補助金と不足分をコミュニティが補うことで賄っています。コミュニティの中には、自家用車利用であることからコミュニティ交通手段を使わないので、コミュニティ全体で不足分を補うことに難色を示す方もいるようです。高齢化に伴う公共交通の維持は、大変な困難を伴うことが分かりました。
地域課題を現場に入って知ることの大切さをしみじみ感じています。
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