常識について思うこと

考えていることを書き連ねたブログ

アイディアの重要性

2007年11月23日 | 科学

あなたは、以下の文章を読んで、どのように感じるでしょうか。
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私たちが存在している物質世界はひとつとは限らない。この物質世界に住まう私たちは、この物質世界を唯一の世界と認知しているが、他にも同じような物質世界が存在する。宇宙は、どこまでも限りない空間として存在しているようにみえるが、実はそれには限界があって、宇宙のさらに外側(この場合、単純な3次元的概念での外側ではない)には、別の無数の宇宙が存在する。そのうちのひとつは、私たちが知っている宇宙とほとんど同じで、銀河系も太陽系も地球もあって何もかもが一緒なのに、今日、あなたの昼ごはんがラーメンではなく、カレーライスであったというところだけが違う。
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突拍子もない、単なる空想だと頭ごなしに否定できるでしょうか。

たしかに上の文章は、科学者でも何でもない素人の私が書いたものであり、頭ごなしに否定したくなる心情は理解します(「「創造主」の正体」参照)。しかし、実はこうした考え方そのものは最先端の分野を研究している科学者が言っていることなのです(アレックス・ビレンケン(2007)『多世界宇宙の探検 』日経BP社)。科学はこの世界で起こっている様々な事象について、論理的に説明するのには大変便利で、また高い説得力をもつため、多くの人々がこれを支持します。

けれども、実際の科学では未だ解けない謎ばかり(「万能でない科学」参照)で、その最先端で起こっていることは、新しいアイディアに基づいた仮説の設定とその検証作業の連続なのです。アインシュタインといえば、誰でも知っている大変優れた科学者ですが、彼が他の科学者と違ったのは、最先端の論理にたどり着くまでの仮説であり、その仮説を設定するためのアイディアであったとも言えます。そして、そのアイディアというのは、その時点での科学的見地からすると、突拍子もないことになります。この点が、非常に重要です(「「仮説と検証」のすすめ」、「限りなく想像し、創造せよ」参照)。

私がここに書いていることは、突拍子もないことばかりかもしれません。そのなかの一部は、今の科学あるいは宗教の考え方から大きく逸脱していることもあるでしょう。しかし、人類がこれからの世界観をかたちづくっていくうえで、ひとつのアイディア、あるいは仮説として検証する余地は十分にあると思います。考える時間は、まだあります。頭ごなしに否定するのではなく、まずじっくりと考えてみてはいかがでしょう(「分からないことは言わない」参照)。

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