バリウム日記 がんの早期発見をめざして

医療に関する話題提供をはじめ、日々学んだことを配信できればと思います。

いつも見てくれて、ありがとうです。

2008年09月30日 | すきくぴの独り言
今日で9月が終わりです。早いものです。
このブログを開設して早、2か月になろうとしています。


始めたきっかけは、一般の方々に少しでもバリウム検査について知ってもらいたかったからです。
途中からはバリウムの話だけでなく、休日に遊んだ内容や写真を掲載したりと、
幅を広げるブログになってしまいましたが・・・。



これからも自分の学んだことや、ためになるであろうことを書いていこうと思います。
今後もこのブログをよろしくです。


まっ白い便とは限らない

2008年09月30日 | 胃X線を受診される方へ
一時期、当センターにバリウム便についての問い合わせが数多く寄せられました。

中でも1番多かったのが、白い便が出ないのですが! という問い合わせでした。


それについての答えなのですが、

実際には検査中に飲む白いバリウムがそのままの色で排泄されるわけではありません。

食べたものと混ざることもあるし、わずかながら排泄しきっていないものと混ざれば当然、真っ白ではないと思います。


また少しずつバリウム便が排泄されることもあれば、ある程度まとまって排泄されることもあると思います。



ここでのポイントです。



バリウムがすべて排泄されたかどうかのひとつの目安は、普段から出る糞便に戻ったかどうかだと思います。

バリウム飲む以前と変わらないようなら、排泄しきったと考えてよいと思います。


とはいっても例外はあるかもしれません・・。体調がすぐれない場合や気になるなら、すぐに掛かり付けのドクターのところへ相談していただきたいと思います。


幽門前庭部のねじれ

2008年09月30日 | 胃(全般)

胃の出口は、胃がんの好発部位のひとつであります。

そしてこの幽門前部はねじれやすく、普通に撮影していたらブラインドを生じやすいです。

うつぶせの撮影時、枕をみぞおちの下あたりにしいて、幽門前部を押さえて、ねじれをなくしてやることは大変有効です。

未だに枕を使用していない検診施設があったりしますが、ナンセンスだと思います。

また枕を入れてもキレイとは言い難い写真もよく眼にします。

受けにきていただける方々のためにも、日々力をつけていきたいものです。

内視鏡写真、勉強になる

2008年09月29日 | 早期胃がん発見 Point


胃X線検査の病変に対する撮影技術を向上させたい。

そのためには、その病変をねらった内視鏡写真と見比べると良いでしょう。

胃透視はバリウムを病変にぬりつける撮影です。あくまで影絵であります。
病変を直に見ている内視鏡写真と対比しながら、
X線写真を見ると勉強になります。

X線写真上で、病変の範囲や境界、構造を忠実に表現できているか。

この検討のひとつひとつが、やがて大きな力になると思われます。

地道な努力ですね。とはいっても私は対比して見るのが好きですから、苦とは思いませんが(笑)


好きこそものの上手なれ。

好きこそものの上手なれ

2008年09月28日 | すきくぴの独り言
胃透視のレベルが上がった要因。それはただ純粋に胃透視が好きだったこと。

早期の胃がんを見つけたときは、すごくうれしかった。

あの感動をもう一度、体験したい!!その気持ちをもって日々、力をつけてきた。
撮影の写真や追加撮影の上達、そして早期がん発見率が上昇したときは感動した。


野球やサッカー、どの分野においても「好きだから」 という気持ちが才能を引き出す!!

そんな気がします。

ストレスが、がんを誘発

2008年09月27日 | 予防 胃がん 


ストレスをかかえたままや、過度のストレスになると免疫力が低下してきます。

それに伴い感染症やアレルギー疾患、そしてがんに発症しやすくなるという報告があります。

それを予防するためには楽観的に、そして笑うこと。
人生、失敗ごとがあるのは当たり前。大切なのはひきずらずに前向きに進むこと。

これからも楽しく気楽に行きましょう。


バリウムの限界はどこだ!?

2008年09月26日 | 胃X線を受診される方へ
6月に撮影したものですが、ついに結果がでました。
間接X線で、前庭部小彎の小さな胃がんをとらえることに成功していたのです。
蠕動を透視観察で観察していたら、前庭部の辺縁がケバケバしたような様子だったのを記憶しております。

内視鏡写真をみたら、肉眼型は0-Ⅱcと思われます。

一人4分で撮影する集団検診・・・。しかしこの短時間の検査で、内視鏡的手術可能な早期の胃がんを捕らえたい!!

さまざまな文献を見ると、胃X線診断の限界は5mmと書かれております。
このクラスの大きさをどんどん見つけていきたいですね。









60℃ バリウム

2008年09月22日 | 胃X線を受診される方へ


とある記事を参考にして書きます。



60℃以上のお湯を、バリウムに混ぜると、バリウム内の添加剤が変形したりして、身体に悪影響があるそうです。

詳しいことは私はわかりませんが、高温で使用するのは問題あるようです。


ちょっと、熱いバリウムは飲みにくそうですね。
どちらかというと冷たいほうが飲みやすいような気がしますね。





retrospective (レトロスペクティブ)

2008年09月19日 | 早期胃がん発見 Point
retrospective・・・。

胃がん検診では、胃がん発見時の写真と、その発見された過去の写真について見比べることを言います。
なぜ前の検診では異常なしだったのか、を検討することが上達の近道であります。
比較検討はいくつかあるでしょう。
例えば、

① 粘膜変化に異常が現れないほどの、臨床的に診断不能ながんの大きさだった


② 診断可能な腫瘍径であるが、バリウムの付着が不良であったため、指摘が不可能だった。

③ 病変のできた位置(例:小彎)に小さながんができた場合、正面視が得られにくく、診断が難しかった。

④ ゲップがでてて、ヒダとヒダの間に小さながんが隠れてしまった。


このように検討内容はいくつもあると思います。
レトロスペクティブの検討は、上達するために必要なことなのです。



副作用

2008年09月18日 | 胃(全般)

抗がん剤は、がんを抑制や死滅させるもの。

この強い効用は、やはり正常組織にも影響を及ぼすようです・・・。

そう、副作用です。



併用療法に用いられるものに、TS1シスプラチンがあります。これらの副作用について挙げます。

TS1の副作用
下痢、口内炎、白血球減少


シスプラチン
吐き気、食欲低下 腎機能の低下

などです。
また発熱や疲労、倦怠感を認められるそうです。


自己の体調に異常や変化が認められた場合には、我慢せずに担当医に知らせること! とコメント書きがされていました。


抗がん剤の副作用を勉強して思ったこと。それは抗がん剤を使用する必要のない、より早期の段階で、我々は胃がんを発見しなければならない!!です。


進行、再発した場合の治療

2008年09月16日 | 胃(全般)

発見されたときには、がんが進行してしまっていた。


そして、がんが肺や肝臓といった他の臓器に転移してしまった場合や、

腹膜といって腹部の臓器を包む薄い膜に散らばっていたりする場合は、

手術による治療は難しいとされています。

こうしたケースでは、「TS-1」や「シスプラチン」という抗がん剤を併用した治療が主に、行われているそうです。


進行してしまった胃がんに対しては、まず抗がん剤を使って、がんを小さくする!!
そのあとに手術に踏み切る。 という手段も行われているようです。



続きは、またの記事にします・・・。

進行がんに苦しむ人たちを助けたい!! 抗がん剤の研究に熱心にされている方たちも私と同じように熱いんだな、と感じます。
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